こんにちは!!うぱおです!!
桜も咲いて、いよいよ春到来!! 春といえばウーパールーパーがたくさん出回る季節です!!
ウーパールーパーは冬から春にかけて卵を産むので、その卵がかえってちょっと大きくなる春ごろから、店頭にウーパールーパーがたくさん並び始めるんです。
そこでウーパールーパーを飼い始める方に、飼育する前に是非とも理解しておいていただきたい事を、詳しく解説していきたいと思います。
①生き物を飼育するという事はどういうことなのか?
生き物を飼育するという事は、その生き物を最適な環境で生活をさせてあげなければなりません!!
その為にはきちんとした設備やお世話が必要になります。
きちんとした設備やお世話を理解してから、生き物の飼育をはじめましょう!!
②きちんとした設備やお世話って何でしょう??
まず、その生き物の飼育に必要な設備を考えなければなりません。その為にはその生き物の生態を知らなければなりません。生態というのは本来の自然下での生活スタイルですね!!
自然下での生活スタイルを知ったうえで、その環境を水槽内に可能な限り再現してあげなければなりません。
その為にはもう一つ知っておかなければならないことがあります!!それはいろいろな機材や水槽内で起こる様々な現象(水の汚れやろ過のシステムなどなど)についても正しい知識が必要となります。
それらをしっかりと学んだうえで、設備を作りましょう!!
③行動展示
話は、動物園に飛びますが、動物の行動展示という言葉は聞いたことはありますでしょうか?
北海道の旭山動物園が有名ですが、単純に檻に入れて展示するのではなく、それぞれの生き物の習性を観察することができるような展示方法です。例えばオランウータンは、本来ほとんどの時間を木の上で生活しておりますが、ただの檻の中であればずっと地面の上という事です。しかし旭山動物園では高さ17メートルの塔があり、その塔を楽しそうに上る姿を観察できるのです。
30cmの水槽で25cmのウーパールーパーを生かしておくこともできるとは思います。しかし、どうせペットとして迎え入れるのであれば、そうしたのびのびと行動する姿を、見せてくれるような飼育こそが、生き物を飼うという事だと思います。
④費用や時間
次はお金と時間の問題です。生き物を飼育する為には、費用や時間がかかります。
特定外来生物に指定されたアリゲーターガーパイクという魚がおりますが、昔は1匹2000円もしないで販売されておりました!!しかしこの魚は最大5mにもなるといわれる大型魚です。さすがにすぐに5mになることはありあせんが、1mオーバーにはすぐになります。そうなることを考えるとこれを飼育する為には、少なくとも数メートルの大型水槽を準備できないといけません。数メートルの大型水槽なんて考えたら数百万円は必要ですし、水換えなどの時間や費用も膨大にかかります。さらには家の土台を強化するなどの補強も必要です。そう考えると1000万規模の出費が出来る方でないと飼育することはできないんです。
さらにいえば、仮に1000リットルの水槽だとして毎週一回300リットルの水換えをしましょうとなっても、生き物が生きている間はそれをし続けなければなりません。300リットル水換えとなると、数時間は要すると思います。それを需要を考えれば楽に10年以上!! もしできなければ、その生き物は死んでしまうかもしれません。飼いきれなくなった方たちが、川などに離してしまったおかげで、日本の生態系を脅かす特定外来生物に指定されてしまいました。これ以上こういったペットを増やさない為にも、しっかり考えてから飼育を始めなければなりませんね。
このように2000円の生き物でも、きちんと飼育する為には1000万円必要な場合もあります。時間や手間も膨大に要します。それを、その生き物が生き続ける間はずっと、し続けなければなりません。
そういった事までトータルでしっかりと考えて、お迎えしてあげてください!!
⑤ウーパールーパーの場合
では、ウーパールーパーの場合を、まずは簡単に見てみましょう。
メキシコのソチミルコ周辺に生息している、夜行性の魚食の両生類。一生を水の中で過ごす幼形成熟(ネオテニー)であるため、外鰓が発達しているエラ呼吸の生き物。一応口からも呼吸をする為、完全に水の中に沈めてしまうと溺れる。最大サイズ45cm、寿命は20年以上(海外の水族館で25年というのが飼育記録)といわれる。
ソチミルコ周辺の気温は、年間通じて最高25℃最低10℃前後。水質は硬水のアルカリ性(pH10近い)とのことです。
これを飼育する為の設備ですが、最大サイズを考えると、最終的には90cm以上の水槽が必要となりますが、飼育下ではなかなか45cmには届きませんので、最初は60cmくらいの水槽がおすすめです。ろ過器や必要なものを完璧にそろえると、予算2~3万円程度が必要になります。初期費用を抑えるためには水槽を小さくするなどすれば可能ですが、生後1年で20~25cmになりますので、小さい水槽だとすぐに狭くなってしまいすぐに買い替える必要が出て無駄になってしまいます。最初から大きめ水槽(おすすめは60cmスリムタイプ)が良いでしょう。ウーパールーパーの場合、最初にある程度しっかりと揃えてしまえば、その後は大した費用はかからないと思います。もし45cmまで成長した時は、90cm以上の水槽にする必要が出てきますが、それでも数万円程度です。
きちんとした設備を整えてあげれば、手間的には、毎日の餌やり、週に1~2回程度の水換え、たまにコケ掃除やろ過機のメンテナンス、程度です。ただしこれを10年以上続けなければなりませんので、しっかりと考えてみてください。
まあ、飼い始めてウーパールーパーが慣れてくると、寄ってきた李可愛い姿をたくさん見せてくれますので、必要以上に構っちゃう方も多いんですけどね!!
というわけで、今回はウーパールーパーの飼育を検討している方々へ、ざっくりと飼育に必要な心得などをお知らせさせていただきました。
ネットでウーパールーパーの飼い方について調べても何が正しいのかわからない。そんな方は基本に戻って、その生き物の本来の姿を知ることが重要になります。よく言われていることが全て正しいわけではありません。正しい飼い方というのは、正しく情報を持たないと導き出すことはできないのです・
次回は、具体的に飼育で必要なものや、水槽内で何が起こっているのか?といった、原理、理屈の部分を書かせてもらう予定ですので、お楽しみに!!